ものづくりへの憧れ

中学生時代にSF映画のメイキング番組で見た特撮セットに感動し、ものづくりへの憧れを心に秘めていました。大学は舞台美術の勉学へ進み、授業とは別で大道具要員や美術装置製作のお手伝いを経て、先輩友人の劇団美術装置のデザインなども手がけるようになりました。学生時代よりプロの仕事を間近に触れる機会に恵まれ、就職進路を考えた時、この会社で働きたいと感じました。

専門分野のスタッフと共に
番組を作り上げていく

現在は、主に在阪テレビ局の番組美術セットの製作、設営、管理、美術制作業務を担当し、チーフとして会社内外の業務統括をしています。
私達はテレビの世界では「美術さん」と呼ばれています。ひと口に美術といっても、美術プロデューサー、美術デザイナー、美術制作、大道具、小道具、持道具、衣裳、メイク、電飾、特殊効果、植木などなど、それぞれ専門分野に分かれています。
当社の仕事は、主にテレビ局の美術プロデューサー、美術デザイナー、美術制作からの依頼で、大道具(番組美術セット)を納品する仕事です。平均10名の大道具さんと共に、限られた時間内で搬入~設営~収録立会い~撤去~搬出の作業を安全第一に行っています。

また、新番組や特別番組が立ち上がる際には、通称「道具帳(製作図面)」を元にし、当社の工場で大道具を製作し、スタジオに設営します。その場合も専門分野のスタッフとの共同作業で初収録の日を迎えます。テレビ局内に事業所を置かせていただいているので、それぞれの専門の方々と常に顔を合わせる環境で仕事を進めています。

固守せず、
常に新しいことに敏感でいる

大切なことは、美術大道具分野を突詰める事と同時に大道具に固守せず、他部署(CG、カメラ、照明、音声や制作)の方々が、どのように仕事をされているのかを知ることです。
私は、その知識を得て、外側から美術の仕事を見ることが出来るようになりました。おかげで、更に大道具製作の極みを発見できたような気がします。また予算や納期を踏まえたスケジュール管理や、幅広く活躍出来る後進の指導を心がけています。
年齢を重ねるごとに責任範囲が広がり、仕事に追われることが多くなってきていますが、常に新しいことに敏感でいることが必要だと感じています。関西では少なくなった、ドラマや歌番組のノウハウを極め、継承したいと思っています。

美術専門スタッフがいろいろな苦労をして立ち上げ、品質、豪華さ全てにおいて絶賛された美術セットの撤去時に、ほんの少しの気の緩みで事故が起こった事がありました。最後まで気の緩める事が出来ない仕事です。

空間に感動した人達の
満足した顔を見る快感

美術デザイナーの意図をくみとり、番組の演出に見合うセットが完成する事は大道具チームとしての喜びであり、映像として多くの人に見て貰えることにやりがいを感じます。特に、画面のほんの片隅にしか映らない小さなこだわりを入れる事によって、自己満足ではありませんが、チーフカメラマンや監督に「さすが!」と感謝された時は、これこそ、「つむらブランド」と自慢したくなります。1枚の紙切れが、数日の間に大きな空間に立ち上がり、その空間に感動した人達の満足した顔を見ること。これが快感となって「おもろい!」になるのではないかと思います。

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